つれづれおきば。

筆名「わらび」の一次創作置き場。SSだったり短歌だったり。

【twnovel】「#47のべる」参加作品4作

春木のん様(春木のん | Twitter)主催「#47のべる」に参加させていただいた作品を4作品、まとめて掲載します。

 

※「#47のべる」の企画内容・詳細に関しては、以下のブログを参照

chiche.cocolog-nifty.com

 

本文はつづきより。

 

 

以下、SS名刺と当時実際に投稿したツイートと共に掲載します。
SS名刺に写真を使用しているので、読む前からバレバレのものもありますが、読んでどの場所だろう? と考えるのもこの「#47のべる」の楽しみでもありますので、場所の記載は、本文の最後に記載しております。
その点、お含みおきの上、お読みください。

 

 

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路面電車を降りて一人細い山道を登る。
人の気配すらない道中、不安になり見上げれば、春の淡い青空が新緑の木々の隙間から見えた。
呼ばれている気がした。

やがて満開のツツジに包まれたそれが目の前に現れた。
ああ、やっと。
荘厳な塔を見上げて涙ぐむ。

やっと私は貴方の魂に辿り着けました。

 

【北海道函館市 碧血碑】

 

 

昨年(2017年)6月に念願の函館旅行をした際、碧血碑も行ったのですが、その時のことを思い出しながら、素直に文章にしてみました。
平日に行ったせいか、道中本当に人の気配がなく、細い山道を不安になりながら歩いたこと、そしていざ写真でしか見ていなかった実物を目の当たりにした時の興奮は、今でもこの胸に残っています。

 

 

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血のように赤いベンガラ色の床と壁を持つ石室は、まるで黄泉の国への入り口のよう。
圧倒的な迫力に恐怖して逃げ出せば、今度は33面もの銅鏡に囲まれ逃げ場を失う。
外はあんなに穏やかな緑に満ちていたのに、こうも厳重に祀られた存在に初めて畏れを覚えた。

ここは神聖な地。
忘れること勿れ。

 

奈良県天理市 黒塚古墳】

 

 

ここ数年、毎年春に奈良に史跡巡りをしに行っていますが、この黒塚古墳もその際に訪れた思い出深い場所です。
ここは三十三面の銅鏡と石室が再現された展示室があって、無料で見られます。
最初に石室を目にした時は、驚きと共に畏怖も覚えました。
忘れてはならない感覚だと思ったので、その辺りも含めた文章にしてみました。
(SS名刺にする際、見栄えの関係で「33面」→「三十三面」に直したため、字数が少し増えていますが、他は原文ママです)

 

 

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困ったことがあれば、決まって行く所がある。
先生は今日も変わらず、のほほんと出迎えてくれた。

コーヒーを飲みながら、障子越しに悩みをぽつりぽつりと口にする。
先生からの返事はない。
それでいい。
ただ話を聞いてくれるだけでいい。

名探偵がここにいてくれるだけで、心強く思えるから。

 

岡山県倉敷市 横溝正史疎開宅】

 

 

今度は地元、岡山県ネタで。
但し、やはりマニアック方面から攻めております。
横溝正史疎開し、金田一耕助というキャラクターが生まれ、「本陣殺人事件」の舞台となった場所が、実は父の故郷ということもあり、マニアックながらも思い入れの強い場所です。
実際に親戚の方は、横溝先生と一緒に散歩したこともあると自慢気にお話ししてきます。
何て羨ましい。
SS名刺に使用した写真は実際の疎開宅内で見られるものです。

 

 

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柔らかな木漏れ日が途切れ、真白い光の世界が広がる。
思わず目を細めると、風がそっと頬を撫でた。
清らかな気を纏ったその風は心身を浄化してくれる、風の神様の息吹だ。
水のせせらぎに導かれて橋を渡ると、その気配は更に濃くなった。

間違いない。
私は今、風の神様の御許に立っているのだ。

 

三重県伊勢市 風日祈宮

 

 

式年遷宮で盛り上がった年に、初めて伊勢神宮に参拝させていただきましたが、特に内宮の境内別宮の風日祈宮までの道が印象深かったので、その時のことを思い出しながら書いてみました。
ここだけ本当に風の雰囲気が違うんですよ。
思わず橋の上で暫く立ち止まって微動だにしませんでしたから。
伊勢神宮はあちらこちらが神の気に満ち満ちていて、霊感ない体質の自分でも「ああ、ここは神様の場所だ」と思えるほど凄い場所でした。
また行きたいなあ。

 

 

以上、計4作品となりました。

自分らしい作品をということで、ただの観光名所というよりは歴史絡みな場所ばかりになってしまいました。
個人的には満足です。
こういう形で旅した先のことを作品にして残せる楽しさを知れましたので、今後個人的にまた作品を増やしていけたらと思います。
主催の春木のんさま、素敵な企画を本当にありがとうございました!

 

なお、「#47のべる」に投稿された作品はTogetterにまとめられています。
素敵な作品が揃っておりますので、ぜひぜひご覧くださいませ。
ありがたくも、自分の作品も掲載していただいております。

 

togetter.com