つれづれおきば。

筆名「わらび」の一次創作置き場。SSだったり短歌だったり。

【Twitter300字SS】泣いたサンタ

Twitter300字SS第38回お題「贈り物」より。
https://twitter.com/Tw300ss/status/934391206536028161
本文はつづきより。




我が家のサンタの正体を幼い娘は既に知っていた。
何でも枕元にプレゼントを置くサンタを、たまたま目撃してしまったとか。
我が家のサンタはサンタ服を着ないし、白い髭もない。
正体はすぐにばれただろう。

ただそのことを、当のサンタ本人は未だに知らない。


今年も我が家にサンタが来る時期になった。
いつものように娘の枕元に参上したサンタは、そこに一通の手紙を見つけた。

まだ覚束ない字で綴られた手紙には「いつもぷれぜんとありがとう」の言葉と、何処か我が家のパパに似たサンタの似顔絵が添えられていた。

どうやら今年はサンタもプレゼントが貰えたようだ。


翌日、普通の生活に戻ったサンタの目元が赤かったことは、本人にも娘にも内緒だ。


【300字(改行含まず)】


今回のお題は「贈り物」ということで、いつも贈り物をするサンタが贈り物を貰う話にしてみました。
一応、ママさん視点です(本文に入らなかったので補足)
ベタなネタなせいか、いつになく安産でした。
誰に似たのか、随分聡明で空気の読める娘さんのようです。

メリークリスマス。
我が家にはサンタが来なくなって随分経ちます。
サンタが来てくれる幸せを、信じてくれる子どもの純粋さを羨ましくも眩しく感じつつ。
今年もお付き合いありがとうございました。