つれづれおきば。

筆名「わらび」の一次創作置き場。SSだったり短歌だったり。

【Twitter300字SS】いちばんはじめのひとで

Twitter300字SS第32回お題「色」より。
https://twitter.com/Tw300ss/status/858290287633768448
本文はつづきより。




ある夜、小さな星の子は、夜の海から信じられない話を聞きました。
この空は夜空以外にたくさんの色を持っているというのです。

「ぼくは朝も昼も夜もずっと空を映すからね。
空の色なら何でも知ってるよ」

自慢気に海が言うものだから、星の子は面白くありません。
星の子はお友達の星の色と夜空の色しか知りません。
朝や昼は眠らなくてはいけないので、他の色を知りたくてもできないのです。

「なら、ぼくのところに流れておいで。
いっしょに見よう。
たくさんの空の色を」

そうして小さな星の子は、海へ流れ落ちていきました。
海といっしょにたくさんの色を知った星の子は、今でも空を眺め続けています。
海の星となって、たくさんの色を体にまとって。


【300字(改行含まず)】


海の星、ヒトデのはじまりの物語。
今回は童話風にしてみました。
理想は大好きな宮沢賢治(敬称略)なんですが、毎回うまくいきません。
300字ではやはり限界が……
理想が高すぎるのが問題ですね。
いつかイーハトーブ物語みたいな話にチャレンジできたらと思います。
お付き合いありがとうございました。