いこのひびつれづれ。

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里帰名宝

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今年何回めの岡山県立博物館でしょうか、という感じですが。

今回は特別陳列「東京国立博物館から里帰り! 古代吉備の名宝」を見に言ってきました。

第一展示室の大半のスペースを使って、岡山県内で発掘された後に東京国立博物館に所蔵されていた古墳の埋葬品が多数展示されていました。

しかも、ここだけは写真取り放題だったんですよね。

ありがたや。

 

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写真は玄関に展示されていた陶棺です。

美作地方に多い物ですね。

こちらも津山市のものだったと思います。

 

午後から見に行きましたので、展示解説の方も参加させていただきました。

おかげで、レプリカながら三角縁神獣鏡に触ることができて大興奮。

思っていたより重かったですね(重量は1kgくらいらしいです)

 

岡山の古墳の埋葬品が何故東博にあったかと言いますと、展示解説の際に説明がありましたが、戦前は埋蔵文化財をどういう扱いにするか、また具体的に決まっていなかったらしく、出土品を取り敢えず国扱いということにして、国立の東博に送っていたとのこと。

戦後はこの辺りの制度が整備されて、基本的には自治体扱いになるそうですが、それはさておき。

 

東博所蔵と言っても、返却されない訳でもないということで、今回実に80年ぶりに岡山に戻ってきたという物もあり、何だか感慨深く拝見させていただきました。

特に興味深かったのは、備前市にある丸山古墳でしょうか。

 銅鏡が30枚以上、棺の周りに並べられていたと言いますが、この数は奈良県の古墳に次ぐ数だとか。

それだけ力を持った方の墓所なんでしょうね。

その鏡の内19枚が勢ぞろいということで、色々な種類の鏡を一気に見られて大変興奮しました。

 

銅鏡の中には、神や獣ではなく仏様が描かれたというユニークな物もあり、また新たな発見をさせていただきました。

 

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他にも面白い展示といえば、装飾付須恵器でしょうか。

須恵器の表面に人形や小壺が乗せられていて、あたかも物語を描いているようになっているのがユニーク。

 

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岡山県では須恵器の窯跡が見つかっていて、これらも他県から運ばれてきたものではなく、岡山県産ではないかとのこと。

特に先に載せた写真の方は、男性が掴みあっている姿が模されていて、「相撲」の起源に関わる話が描かれているのでは、というのが展示解説の方の解釈でした。

夢が広がりますね。

 

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後、個人的には同じ須恵器ですが、表面に線刻で絵画を見描いた線刻須恵器も興味深く拝見しました。

須恵器に直接絵を描くタイプの物は、全国的にも大変珍しいとのことで、これを間近で見られるのは、なかなかない機会ではないかなと思います。

 

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絵の解釈は割れているようですが。

 

特別陳列なので、展示室全てを入れ替えて行う規模の展示を考えると規模としては小さいですが、内容は割と濃かったように思います。

展示解説でも色々な新しいお話も聞けて、また有意義な時間を過ごすことができました。

来年2月末近くまで開催されているので、興味のある方は是非。

通常の入館料で見られますよ。