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いこのひびつれづれ。

好きなことを好きな時に書きたいだけ。

巨大古墳

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ここ数週間、毎週末にミュージアム巡りをしているような気がします。
偶然なんですけどね。

 

昨日10月1日になりますが、岡山シティミュージアムで開催されている「超巨大古墳の時代─吉備の至宝・千足古墳、榊山古墳出土品の里帰り展─」を見に行ってきました。
岡山市埋蔵文化財センターさんが行っている展示会で、去年は「直弧文の世界」というタイトルで千足古墳を中心とした直弧文に関する展示をしていました。


ちなみに無料で見られる上、フルカラーの解説本までついてきます。
教育委員会も主催ですからね、かなりリッチです。

 

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ほら、割とページある。

 

今回も千足古墳に関係する展示なので、直弧文も出てくるのですが、サブタイトルにある通り、榊山古墳の出土品と合わせての展示になります。
何で榊山古墳と一緒なのかというと、千足古墳と榊山古墳、どちらも全国第4位の大きさを誇る造山古墳の周辺にある古墳なのですが、発掘調査後に質のいい出土品が宮内庁が管理することになったらしいのですが(当時も「宮内庁」という名前だったかどうかまでは存じ上げませんが)その際に出土品が混在してしまったらしいです。
何たる杜撰な管理と思わなくもないですが。

 

ともかく、出土品が混在してしまって、どれがどちらの古墳所属か正確な断定は難しい部分もあるのですが、今回宮内庁から特別に借り受け、宮内庁所属になってから初めての、そして約100年ぶりの里帰りを記念しての展示とのことです。
説明終わり。

 

幸い、2つの古墳の埋葬者の特徴が違いますし、当時の発掘調査の資料が残っているので、一応は区別はつくようです。
一応は。


ちなみに、千足古墳は形も棺の石材九州からの直輸入タイプで、恐らく埋葬者は対九州外交の人物。
故に、九州由来の出土品が多い。
それに対し、榊山古墳は朝鮮半島由来の出土品が多く、対朝鮮半島外交の人物が埋葬者ではないかとのこと。
榊山古墳は、特に「馬形帯鉤」という非常に出土例が少なく、他の古墳から出てくるまでは偽物説も出るほどの珍しいものもあります。
結構数があって驚きましたが、この馬形。

 

丁度ギャラリートーク(展示解説)のある日でしたので、40分ほど参加してきましたが(ちょっと体調が悪化したので途中で抜けたのが無念)その際にも、色々有意義なお話を聞くことができました。
一番驚いたのは、200mを越える巨大古墳と呼ばれる大型の古墳が作られたのは、畿内と群馬(毛野)と吉備だけで、しかも複数個作られたとなると畿内と吉備に限られるそうです。
最近、奈良の古墳をちょこちょこ巡っているので、あの辺りに比べると、どうしても岡山の古墳は数に劣るのですが、大きさでは全国レベルだったようです。
そこまでは知覚してなかったなあ。


そう言えば、造山古墳は登れる古墳としては全国1位でした。
ちょっと誇らしいぞ。

 

その造山古墳群に属する千足古墳、最近石障(仕切り石)の直弧文に剥離が認められ、この度、全国では3例目になる石室からの取り出し、修復が行われましたが、その千足古墳の石室再現もこの展示で見られます。
去年はこの石障のレプリカのみの展示だったのですが、今回は石室ごとの展示なので圧巻ですよ。
また演出が少しホラー感もあっていいのです。
展示にホラーを求めるのも何ですけど。

 

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写真撮影できる展示もあり、無料で見られるには十分すぎる内容の展示だったと思います。
今月16日までの開催となっておりますので、岡山駅まで出られる用事があれば、少し足を伸ばして見に行ってみてはいかがでしょうか。
駅からはアーケードを歩いて数分で着く距離で雨でも安心です。
オススメですよ。