いこのひびつれづれ。

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妖怪図鑑

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ぶらり姫路、鈍行の旅。

 

本日(2016/09/09)有休を利用して、姫路にある兵庫県立歴史博物館に行っていました。

お目当ては、特別展「立体妖怪図鑑」です。

妖怪も割と好きです。

少なくとも、わざわざ姫路まで鈍行で2時間かけて展示を見に行くくらいには。

 

きっかけは、大好きな作家さんのTwitterの呟きを見たことでした。

 

 

まさか姫路でそんな展示が行われているとはつゆ知らず。

自分としては姫路といえば亀山本徳寺=〜中略〜=新選組くらいしか用事がなかったのですが(何とも失礼な話である)尊敬する作家さんが時間をかけて行くくらいだからと、うきうきしながら行ってきた次第。

 

姫路……確か3年ぶりくらいです。

以前は亀山本徳寺と姫路城目当てで行ってきましたが。

残念ながら、歴史は好きですけど戦国時代や城はどうでもいい方なんです……というどうでもいい話はさておき。

 

肝心の特別展の方ですが、立体を謳いつつも、妖怪を表現する手段が2次元からどう3次元に変遷したかを江戸時代から現代にかけて紹介しており、絵巻や浮世絵からスタートしております。

冒頭が、神農さまが盛大な屁をもって妖怪退治をしている絵巻展示ですからね。

インパクトは絶大でした。

解説に「作者の屁に対する並々ならぬ執着」的なことが書かれてあって失笑ものでしたが。

 

びっくりしたのは、妖怪の3次元化、立体化は明治以降と割と歴史が浅い件。

妖怪の2次元化が盛んになったのも江戸時代からのようですし、土蜘蛛、鵺、九尾の狐など平安時代頃から囁かれていた妖怪たちの絵すら、その当時から創作されていた訳ではないと分かって驚きです。

まあ、それらの伝説は後世にできたものだから、というのもあるかもしれませんが。

(そこまでの歴史的な流れは存じ上げないので判断が付かぬ)

 

江戸時代に2次元化は沢山されたけど、3次元化は何故されなかったのか。

それは、3次元化=現実化、つまりリアリティが増してしまい、それはまだ当時はタブーとされたからだそう。

精々根付など小さいものや、魔除けのお守りとして作られた程度らしいです。

いや〜、全然知らなかったので勉強になります。

 

江戸時代の絵の中には、妖怪を当時の風刺に使用することもあったそうで、幕末の出来事を妖怪をもって風刺してあるものもありました。

まさか、妖怪展示で幕末ものが拝めるとは!

幕末好きには嬉しい展開。

 

例えば、家茂公と慶喜公の将軍争いを妖怪退治中に遭った蛇と熊の闘いの絵として見立てていたり(どちらが熊か蛇かは伏せますが)

奥羽列藩同盟に参加した藩を賊軍として、これまた妖怪に例えたり。

……会津藩好きとしては、何とも胸が痛い話ですが。

 

明治以降は妖怪も立体化されるようになり、より郷土色豊かな妖怪たちが、お土産ものや見世物、客寄せを目的に地元の名物として盛んに作られるようになります。

展示には、そういう理由で生み出されたであろう人魚のミイラもありました(無論作り物ですが、よくできていました)

人魚って、平家絡みが多いみたいですね。

壇ノ浦があるからでしょうか。

 

そんな立体展示の中で特に驚かされたのは、件(くだん)の剥製

件とは人面の牛で、生まれて直ぐに人語で予言をし、直後に死んでしまうが、予言は必ず当たるという。

某鬼の手先生の漫画でも有名ですね。

 

この件の剥製も人魚同様に人工物かと思いきや、説明書きには「この顔で生まれた子牛をそのまま剥製にした」とのこと。

つまり、剥製自体は本物という……

この剥製が本当に件だったかどうかはさておき、人面の牛が生まれたというのは、説明書きを信じるのであれば事実のようです。

妖怪より、その事実に恐怖ですわ……

この件は見て欲しいですね。

 

その他にも、地元岡山県出身の最後のお化け人形作りという大正15年生まれでまだ現役の中田市男さんの人形の展示も(流石の迫力でした)

まさかここで、自分の地元の方が出るとは思いもせず、嬉しい悲鳴。

 

また作家の京極夏彦さんの本の表紙を飾った妖怪張り子の展示もありました。

姑獲鳥が特に凄かったなあ……再現度が細かすぎて(まさかの女性器までばっちり……)

 

サブカル方面では海洋堂のフィギュアの展示や妖怪の立体のコンテスト入試作品の展示まであり、妖怪の3次元像がこれだけの数集まると圧巻でした。

多分、立体だけで100近いのでは……(絵も含めて150はあったと思うので)

もう少し小ぢんまりとした規模の展示を想像していただけに、このいい意味での予想の裏切り、最高でした。

妖怪好きは行って損はないぞ!!

 

個人的に、某地獄の第1補佐官が出てくる作品絡みの作品(例えば滝夜叉姫の有名な絵、鳥山石燕画図百鬼夜行百鬼夜行拾遺など)も見られて、オタク的にも満足できる内容でしたし。

展示として見せてくれるページが白澤さまなら完璧でしたが。

 

生憎、開催期間が今週末(2016/09/11)までと残りが短いのがあれですが、興味のある方は是非是非。

多分、あそこまで妖怪の立体が揃うことはそうないと思うので、これを機会に行ってみるのもいいかと。

 

なお、自分が大好きな作家さんと言っている方の、これまた自分が大好きな作品はこれ。

 

 

 

これもオススメなので、併せて是非。

大好きすぎて、最新巻を読む勇気がまだ出ないのですけどね。

だって、読んじゃったら楽しみが……

 

 

ということで、買ってはあるけど、まだ大切に寝かせてます。

今回の展示が、今後どう作品に活かされるのか、というのも楽しみなシリーズになりそうです。