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いこのひびつれづれ。

好きなことを好きな時に書きたいだけ。

山本二三

趣味

敬称略な感じで申し訳ないですが>タイトル

 

昨日のことになりますが、岡山シティミュージアム(以前はデジタルミュージアムと呼ばれていました)で開催中(2013年8月現在)の「山本二三展」に行ってきました。
折角短いながら夏休みを頂けたのと、生絵(印刷されたものではなく、直に描かれた絵という意)を無性に見たくなったので、いい機会かなと。

相変わらず、夏休み短いです。
うちの職場でやはり1、2位を争う短さです。
去年はダントツで自分が1番短かった。
今年は上司がギリギリ自分より短いかなあ。
他の皆さんが1週間とか取ってるのに、何で自分と上司だけこんな短いんだよ。
不公平だ。

閑話休題。

さて、山本二三氏の話。
スタジオジブリ」作品の美術監督として有名な方ですね。
実は有名な方なのですが、自分は名前を認識しておりませんで。
「あ、もののけ姫の背景描いた人だ」くらいの認識でありました。
申し訳ない。
ジブリの背景、凄いですものね。

天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」「時をかける少女」(これはジブリ作品ではないが)などの美しい背景画を手がけられた方の実際の背景画、イメージボードなどが多数展示されておりました。
アニメの背景画ですから、1枚1枚はさほど大きくありません。
ただそこに描き込まれた描写の細かさは、サイズが小さくても見る者を圧倒させる迫力がありました。

アニメで見ると背景画って平べったいんですけど、やはり生の絵。
画材を盛ってますから、所々盛り上がってるんですよ。
そこを斜めから見て悦に入る自分。
かなり怪しい人になってましたが。
この凹凸、一筆一筆の質感は、印刷では表現されないので、美術館などで絵を見る時、自分はその辺りを見るのを楽しみにしているのです。

とにかく「空」「森」など自然を描かせると右に出る者はいないであろう達筆さ。
圧倒的質量感。
「湿度が高すぎる」と注意を受けることもあるという山本氏の森は、確かにからっと爽やかではなく、じめっと重たい、空気がまとわりつく濃厚な森です。
ラピュタ」の雲のように空を描く時も然り。
「二三雲」と称される重量感を持った大きな雲も、軽く薄くない。
圧倒的存在感です。
それでいて、不快ではない。
まとわりつかれても、それを許容できてしまう不思議な世界観。

そんな彼の絵が一挙に自分の地元である岡山に来てくれるとは。
感無量でありました。
いい経験させていただきました。

中にはデモンストレーションとして、岡山の地元の観客を前に岡山の風景を描いた1枚絵があったのですが(無論アニメ背景画サイズ)驚くのは、その絵を下書きから着色までを僅か1時間で描いてしまったという事実。
アニメーターですから、描写の巧みさは勿論のこと、スピードも要求されるプロのお仕事。
一時期は月に数百枚描いていたと言いますから、そのスピードは推して知れと言いますか。
またデモで描かれた絵は、決して簡単単純な絵ではなく、夏の空、二三雲、白い砂浜、奥に佇む島と、美しく描くのには結構かかりそうな内容だったにも関わらず、迷うことなく紙に筆を載せ、あっという間に描き上げてしまったのだから、恐るべしです。
そのデモの様子も会場内でビデオ上映されております。
絵描きにはかなり参考になる映像かと思います。

また、この展示のもう1つの魅力というか売りは、美術館や博物館には付き物の「音声案内」、これを何と「ラピュタ」のパズー役、田中真弓さんが担当されているという点。
何と豪華な。
随所随所で音声案内が聞けますが(確か20数カ所あった筈)時々「アトリエボイス」と称してパズー声、パズーのキャラ設定で山本氏にインタビューしたり感想を言ったりする箇所があるのも嬉しい点。
普段は綺麗な女性声で案内してくれるのに、急にパズー声になるから、思わず挙動不審になる自分。
いや、耳が本当に幸せでありました。
これは是非音声案内つきで会場を回ってほしいです。
ワンコイン(500円)で付けられますので。

自分は、この音声案内をどうしても付けたくて、開館前から並びました。
早く行った甲斐がありましたよ。

田中真弓さんに案内されながら、ジブリの世界、時かけの世界、中にはゲームの世界まで(何て豪華なスタッフの使い方してるんですかね、「世界樹」)堪能できて、本当に幸せでした。
中には企画倒れしちゃって表に出なかった作品もあります。
ファンには必見かと。

夏休み期間中は開催中です。
岡山に来られることがありましたら、是非見に行ってみてください。
駅から歩いてすぐの場所にあります。
(駅からずっとアーケード内を歩けるので、雨も強い日差しも問題なく行けます)

また、「時かけ」ポスター背景画や「もののけ姫」の森で写真を撮影できる撮影スペースもあります。
「時かけ」はあの例の赤い自転車まで完備ですから。
学生さんは是非制服でどうぞ。

ちなみにこんな感じです。

 

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時をかける少女」写真スペース(赤い自転車完備)

 

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もののけ姫」写真スペース(木々の間から顔を出せます)

 

ちなみに、自分は展示品を(岡山で描き下ろした絵以外を)網羅した図録とクリアファイルをお土産に買って帰りました。
家に帰っても目が幸せですよ、ニヤニヤ。

 

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左から、「もののけ姫」クリアファイル、「ラピュタ」クリアファイル、今回の展示の図録

 

以上、長々と書きましたが、「山本二三展」のレポでした。